卒園記念合同礼拝

聖書箇所 ルカによる福音書19:1~10

◇エリコの町にザアカイという人がいました。ザアカイはみんなからお金を集める徴税人の頭で、金持ちで、町の人たちに嫌われていました。その町にイエスさまが通りかかりました。町中の人たちは通りに立ってイエスさまを迎えます。

◇ザアカイもイエスさまを見に行きましたが、背が低いザアカイは群衆にさえぎられて見ることができません。みんなが嫌いなザアカイを前に行かせてやらない人もいるのです。

◇ザアカイはイエスさまを見るために、いちじく桑の木にのぼりました。自分を嫌っている町の人たちを見下ろして、「どうだい、これならみんなよりもっと高くなったぞ」と言いましたました。すべり台やジャングルジムの高いところにあがると、えらくなった気がするよね。

◇そこを通りかかったイエスさまは、いちじく桑の木の下から、上を見上げて言われます。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」。

◇泊まるということは、食事も共にすることだし、嫌いな相手とは一緒に出来ないことです。イエスさまはザアカイに「きみが好きだよ、友だちになろう」と言ったと同じことなのです。

◇嫌われた人は意地悪になりますが、「好きだ」って言われた人は優しくなります。ザアカイはイエスさまを家に迎えて優しい人となり、貧しい人に与える人になりました。愛された人は、愛する人になるのです。

◇イエスさまはいまも私たちみんなの下から、みんなを見上げて、「降りて来なさい、きみがすきだよ」と言われます。

「きみがすきだ」ってだれかぼくに いってくれたら ソラ 元気になる
「きみはだいじ」ってだれかぼくに いってくれたら チョットどきょうがつく
「きみといくよ」ってだれかぼくに いってくれたら ホラその気になる
「きみがすきだよ、ともだちだよ」 イェスさまのこえが きこえてくる
        (こどもさんびか「きみがすきだって」)
                             大村 栄