子ども祝福式礼拝 聖書箇所-コリントの信徒への手紙一3:1~9

◇パウロはコリントの教会の人々に送った手紙で、教会の中に「3:お互いの間にねたみや争いが絶えない」状態があると批判する。具体的には教会の指導者(先生)についての争いだったらしい。「4:ある人が「わたしはパウロにつく」と言い、他の人が「わたしはアポロに」などと言っている」。そんな人気投票みたいな状態だった。

◇アポロはパウロと同じく教会の先生だった。ふたりは協力し合って、コリントの教会を守った。でも教会の人たちは「私はパウロ先生が良い」、「私はアポロ先生が嫌い」、などと言って喧嘩になることも時々あった。

◇徳育幼稚園にも先生方がいる。みんなとても仲良くて、一生懸命助け合って徳育幼稚園のために働いてくれている。先生たちは20人の全園児を良く知っていて、みんなを大切に思っている。コリントの教会のように、あの先生が良いとか、嫌いとか言っていたら、教会も幼稚園も大変なことになる

◇日本にキリスト教が渡ってきたのは160年くらい前だが、外国から色んな教会の人たちが競争のようにやって来た。そしてそれぞれの教派ごとに教会を立てた。中野教会のルーツはメソジスト派。

◇まるでコリント教会の人々が「わたしはパウロにつく」、「わたしはアポロに」と言ったように、私はメソジストに、私は長老派にというような事態だったのかも知れない。パウロ先生もアポロ先生も大切だけど、そこにとどまるのではなく、「神さまとの関係」を第一にしたい。

◇「5:アポロとは何者か。また、パウロとは何者か。この二人は、あなたがたを信仰に導くために、それぞれ主がお与えになった分に応じて仕えた者です。6:わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。7:ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です

◇「成長させてくださったのは神です」は幼稚園の「11月の聖書の言葉」。いのちを与え、それを成長させて下さるのは人間ではなく神さまだ。こどもさんびか103番「どんなに小さい小鳥でも、神さまは育てて下さる、ってイェスさまのお言葉」。成長は眠っている間に与えられる。目を閉じて(祈って)おまかせしよう。
                               大村 栄